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第56回マカオグランプリ

昨年、国本京佑に敗れ2位に終わったモルタラが、今年はマカオを制し無念を晴らす。日本勢は井口卓人の6位が最高位。

こんにちは、香港ナビです。半世紀以上の歴史があるマカオGPが2009年11月19日~22日に開催されて、昨年、史上最年少優勝を果たした国本京佑に敗れ、2位だったエドワルド・モルタラ(イタリア)が優勝しました。モルタラは上のクラスであるGP2からわざわざステップダウンしてマカオに乗り込み、前年の悔しさを晴らしました。

マカオGPが開催されるギア・サーキットは、マカオのフェリーターミナル前を中心にホテル・リスボアや山側のギア灯台に近くを通るという全長6.2kmのサーキットです。普段は公道として使われているコースを封鎖してサーキットにするのですが、フェリーターミナルの出入口からエンジンの爆音が鳴り響いています。1度コースをタクシーで回るか、または歩いてみてもらえればわかりますが、山側の区間は、きつい上り坂が多く、曲がりくねっていて道幅も狭いので、ここを全開で攻めていくというのはどれだけ危険なのかわかるかと思います。このサーキットを平均時速160km~170kmで周回していきます。もし、あなたがフェラーリを持っていてもたぶん100km前後でしか回れない可能性が高いので、マカオGPのマシンがいかに速いかわかると思います。

マカオGPとは、F3というF1の2つ下のカテゴリーのレースですが、日本やヨーロッパで行われているF3のトップクラスのパイロットが一堂に会して、その年の世界一速いF3ドライバーは誰かというのを決めるレースです。過去の勝者は、アイルトン・セナ、ミハエル・シューマッハといったF1チャンピオンのほか、佐藤琢磨、デビッド・クルサード、ラルフ・シューマッハ、ルーカス・ディグラッシといったF1ドライバー、参戦経験のあるF1ドライバーを上げたらきりがないほどいます。つまり、ここで走ること、まして勝つということはF1ドライバーになることを半分約束されたようなものです。

2001年に佐藤琢磨が日本人初のマカオGPを制して以来、日本人ドライバーがほぼ毎年表彰台に上るという相性の良いサーキットです。今年の日本人パイロットは全日本F3で総合2位の井口卓人、国本京佑の弟の国本雄資、マカオは2回目となる嵯峨宏紀の3人らが、好成績を狙いました。

レース前、ビデオをチェックする国本

レース前、ビデオをチェックする国本

ポーズを決めてくれた嵯峨

ポーズを決めてくれた嵯峨

エンジニアと談笑する井口(左)

エンジニアと談笑する井口(左)

談笑するドライバーたち

談笑するドライバーたち

序盤はエリクソンが好調。日本人も徐々に調子を上げる

ピット前で待機しているエリクソン

ピット前で待機しているエリクソン

レース前に集中力を高めるエリクソンです

レース前に集中力を高めるエリクソンです

初日の木曜日は今年の全日本F3のチャンピオンで井口のチームメイトであるマーカス・エリクソン(スウェーデン)がフリー走行、予選1回目ともにトップに立ちました。彼らが所属するトムスというチームは世界的にもトップクラスのチーム力を誇っていて、ドライバーとの速さも相まってある程度は予想されていました。日本勢の予選の順位は、井口は17位、嵯峨が20位、国本が22位でした。

金曜日のフリー走行は、モルタラが2位に0.413秒の差をつけてトップに立ちます。彼はマカオをどう走ればいいのか分かっているのが強みです。午後からの予選2回目は再びエリクソンが首位にたちます。最終の予選順位は金曜と土曜のうちベストタイムを採用するやり方をとっていて、エリクソンが総合でもポールポジションを獲得することになりました。2位にはモルタラのチームメイト、ジャン・カール・ヴェルネイ、3位はヴァルテッリ・ボタス(フィンランド)がつけました。井口は11位、国本16位、嵯峨が24位と日本人は低迷してしまいました。

マカオGPはちょっと通常行われるレース形式とは違う方法を取っています。それは土曜日に行われる予選レース(10周)で、このレース結果が決勝のスタート順になります。日曜日以外でもどうやって客を引き付けようかとマカオGPの主催者が頭をひねった結論です。

その予選レースですが、ポールスタートのエリクソンが出遅れてヴェルネイに抜かれて2番に落ちますが、最大の追い抜きポイントであるリスボア・ベンド(カジノのリスボアホテルの裏側)で抜き返してトップに立ちます。しかし、その直後に後方でクラッシュが発生し、1周目からセーフティーカー(SC)が導入されます。3周目終了時に再スタートが切られ、レース再開されます。4週目にエリクソンはリスボア・ベンドに向かう直線で再び抜き返され2位に転落します。8週目にドイツのウェイン・ボイド(イギリス)がクラッシュして再びSCが入ります。結局、クラッシュしたマシンの処理に時間がかかり、SCが入ったままチェッカー。ヴェルネイがトップで日曜のレースを迎えることになりました。2位はエリクソン、3番手に雪辱に燃えるモルタラが、井口は8位、国本12位、嵯峨18位と日本人パイロット全員が徐々に調子を上げてきました。

ヴェルネイは「クルマはファンタスティック。エンジンも強力で大きなリスクは何もなかった」とかなり自信があるようです。モルタラは同僚がトップに立ったのであまりハッピーな雰囲気ではありませんでした。 

メルコヘアピンでのコーナリング

メルコヘアピンでのコーナリング

グランドスタンド前を全開で走りぬけていく

グランドスタンド前を全開で走りぬけていく

モルタラとヴェルネイによるハイレベルの戦い

去年の汗ばむような気温から一転、今年は気温20度を切るというマカオにとっては寒い中でのレースとなりました。スタートは、エリクソンが完全に出遅れ、3番スタートのモルタラがヴェルネイのスリップ・ストリームを使ってリスボア手前で追い抜きます。しかし後方集団では、リスボアで接触が起こった上、山側でイギリスF3チャンピオンのダニエル・リチャルド(オーストラリア)がマシン左側を壁にぶつけてクラッシュ。そこに後続の車が突っ込んできて多重クラッシュが発生。計8台が一気にレースから消えました。クルマの除去のためレースは一時中断という事態にまで陥ります。

10分以上待ったあとSC先導によって2週目からレースが再開。すると今度はヴェルネイがモルタラをパスしてトップに立ちます。3周目から6週目はヴェルネイとモルタラがファステストラップを次々に更新しながら後ろのクルマを引き離していきます。モルタラは最高速重視のため第1区間と第3区間でヴェルネイとの差を縮め、ヴェルネイはコーナリング重視ためにダウンフォースを増やしているので、第2区間である山側のところでモルタラを引き離しています。

2台による膠着状態が崩れたのが12周目。ゴールラインを過ぎ、ストレートでヴェルネイにぴたりとついたモルタラはついにリスボアでオーバーテイクに成功し、トップに。ヴェルネイに詰まっていた感じのあったモルタラは前が開いて一気にスパート。次の1周だけでヴェルネイを1秒以上引き離します。ヴェルネイも必死に追いますが、モルタラに引き離される一方で、そのままモルタラ、ヴェルネイのシグネチャチームによる1-2フィニッシュとなりました。3位は12周目にエリクソンをとらえ、最終ラップではホイールトラブルを抱えていた3位のボタスを抜いたサム・バード(イギリス)が入りました。

コツコツと走っていた井口と国本はそれぞれ6番手、9番手となりベスト10に入りました。嵯峨は14位完走を果たしています。
最大の追い越しポイントであり、クラッシュポイントのリスボア・ベンド

最大の追い越しポイントであり、クラッシュポイントのリスボア・ベンド

国本の走り

国本の走り

レースを終え、車両保管所から出てきたモルタラはチームのメカニックに肩車や抱きかかえたりされて大喜び。表彰台でも満面の笑みを浮かべていました。
「今シーズンは難しい年でした。でも、自分にまだ競争力があることを証明できてよかった」とモルタラは話しました。今年の彼はGP2というF1の1つ下のカテゴリーでレースをしていましたが、総合14位と全く成績が振るわず、精神的にも辛かったようです。また、上位カテゴリーを走っているドライバーがステップダウンする形でマカオを走るということは、成績を残せなければドライバーとしてのキャリアが半分終わる可能性があるので、そのリスクを犯して参戦し、見事優勝しただけに彼の顔からはホッとした表情も伺えました。また彼は「これでキャリアの道が開けることを信じています。自分のあるオプションの中から、ベストの選択をしたいと思う」と今後のプランについて語りました。一方のヴェルネイは「12周までトップを走っていて、負けるのだからあまり嬉しくはないけど、全体としては良い週末でした」と自分の走りには納得していたようでした。3位になったバードは「プッシュし続けました。終盤にマーカスに差を少し縮められたけどうまく対処できました」と冷静にコメントしました。
優勝したモルタラのマシン

優勝したモルタラのマシン

モルタラが所属するチームのコックピット内はこんな感じ

モルタラが所属するチームのコックピット内はこんな感じ

表彰台のようす

表彰台のようす

GTレースで澤が優勝

トロフィーを掲げる澤(中央)

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マカオGPは、客を飽きさせないために、サポートレースといって、さまざまなカテゴリーでのレースが行われます。その中でフェラーリ、ポルシェ、ランボルギーニ、アストンマーチンなどといった“スーパーカー”によるレース、マカオGTカップでランボルギーニ・ガヤルドを駆った澤圭太がポルシェに乗る香港人ダリル・オーユンを巧みに振り切って見事に優勝しました。やはりマカオと日本人は相性がいいようです。
澤は「ファンタスティック! マカオで勝つのに4年というとても長い年月を待ちました。ダリルからのプレッシャーは感じなかったです。ダリルのほうが僕よりもプレッシャーをもっと感じていたではないかと思います」とコメントしていました。

マカオGPを写真で振り返ってみます。

みなさんにとって今年のレースクイーンのレベルはいかがでしょうか? みなさんにとって今年のレースクイーンのレベルはいかがでしょうか? みなさんにとって今年のレースクイーンのレベルはいかがでしょうか?

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WTCCというカテゴリーのチャンピオンに輝いたタルキーニ選手

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クラッシュでマシン後部は壊滅的ダメージ

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街にスクーターが多いせいかオートバイの人気も意外に高いマカオ

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裏方の仕事を紹介します。マシンを磨くのもエンジニアの仕事

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マシンを片付けるのもエンジニアの仕事

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ドライバーにタイムを知らせるのもエンジニアの仕事

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カメラマンとレースクイーンはコースが開くのを待っています

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コース沿いにいるマーシャルの仕事内容を紹介。火災に備えるのもマーシャルの役割

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路面をきれいにするのもマーシャルの役割

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赤旗を振ってレースが中断したのを知らせるのもマーシャルの役割

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お土産店も繁盛していました

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リスボア・ベンドのスタンドは金曜日でもいっぱい

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いかがでしたか? レース開催期間中、特に決勝のある日曜日は、カジノをする人とGPの観戦者で大賑わいのマカオ市街。決勝終了後、香港に戻るフェリーは常に“スタンバイ”のところに長蛇の列ができるという状況でしたが、普段のカジノ一色というマカオとは違う顔を見せてくれます。まだ観戦したことがない方は来年ぜひ、マカオGPを観戦してみてください。以上、香港ナビがお伝えしました。
関連タグ:マカオ

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-11-27

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